●ベン・ハーとアカデミー賞
アカデミー賞の受賞
映画の歴史上、初めて11部門というアカデミー賞最多受賞記録をうち立てたのは1959年度アメリカMGM社制作の映画「ベン・ハー」だ。
「タイタニック」と「ウエストサイド物語」「ロード・オブ・ザ・リング」は、「ベン・ハー」と同じ11部門でのアカデミー賞最多受賞作品。でも古代のロマンを彷彿とさせる「ベン・ハー」が個人的には一番気に入っている。物心ついて初めて見た映画であったということもあるが、外部からの評価も高いことも周知の事実。
40年たった今も、映画のテーマとしてはマイナーな古代史劇でありながら、ビデオレンタル店で未だ貸し出しの続いている映画であることがその証である。
なぜあの「タイタニック」があの「ロード・オブ・ザ・リング」が11部門受賞でとどまってしまったか・・・。あれだけの規模の制作費、最新の特殊効果技術の駆使、数々の話題をさらった映画がどうしてこの「ベン・ハー」を越えて12部門受賞に達し得なかったか・・・。それはまさにアカデミーの審査委員会が、「ベン・ハー」の建てた史上初の金字塔を壊すに忍びなかったからではないか。(あくまで個人的憶測。はい。)
受賞の11部門。
作品賞:完成度。支えを渇望する観衆の心の琴線に触れることができた故。
監督賞:ウィリアム・ワイラーの情熱と血の通った演出力。
主演男優賞:チャールトン・ヘストンの迫真の演技。
助演男優賞:ベン・ハーを応援するシーク(ヒュー・グリフィス)の存在感。
撮影賞:戦車競争シーンのリアルさと計算され尽くした画面レイアウト。
美術賞:美しく荘厳な古代ローマ、イスラエルの再現。
音響賞:高度な録音技術と立体音響の駆使。
音楽賞:ミクロス・ローザの緻密な民族音楽の時代考証とオリジナリティ。
編集賞:膨大な撮影フィルムの取捨選択と物語を組み立てた画面接続。
特殊効果賞:海戦シーン、戦車競争シーン。
衣装デザイン賞:ローマ軍兵士の鎧、ユダヤ民族衣装。
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