●独身女性〜逆差別〜3
(前回からの続き)
自分の考えを洗いざらいぶちまけたあと
後悔の気持ちがなかったわけではありま
せん。
職務命令で係を引き受けざるを得なくな
った自分がほんとに惨めに思えました。
ひょっとしたら
家庭の事情で自己主張ばかりして
男なんだから職場を優先してもっと気前
よく仕事を引き受けろよとか思われてい
るんじゃないかと気にもしました。
翌日
職場の入り口で先輩(男性)が声をかけ
てきました。
「昨日おまえが帰ったあと皆で上司に話
しに行った。おまえの気持ちを上司と皆
で考えた」
何のこと?と思いました。
「○○さんがあの係を引き受けてくれた
よ」というのです。
○○さん・・・・
職場の先輩(女性)で40代後半のベテ
ラン。仕事のできる独身女性でした。
事務室の玄関でぼくは立ち止まって
頭の中が真っ白になってしまいました。
そのときその瞬間までぼくは
女性は身勝手で
損することが嫌いで
男に頼ることが美徳
だと思いこんでいて
感情的なのだ・・・
そんな観念を抱きながら毎日不満を抱え
ていました。
とても恥ずかしくなりました。
思いこみというものはやっかいです。
日々
私自身ジェンダーフリーの犠牲になんか
なりたくない、という思いで男への逆差
別だと受け止め
心の中で女性攻撃ばかりしてました。
そのぼくへ真正面につきつけられたこの
できごと
これがジェンダーフリーに対する解釈の
転機になったできごとでした。
色眼鏡で女性を見ていたなと思います。
感情を出してはいけないとか
わがままを言ってはいけないとか
私情を職場に持ち込んではいけないとか
固定観念に縛られて不自由になっていた
ことこそ問題だった。
そんな自分を解き放って体当たりしたとき、
親身になって動いてくれた先輩たち。
気持ちを一番に理解してくれた○○さん。
この事件があってから、
本音で話す勇気の必要性も身にしみて感
ています。
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