●沖縄のあんまー
高校時代のお話。
しんせきや友だちの自宅に招かれて食事の世話になることがありました。
ありがたく食卓に座らせてもらい、その家の人たちと一緒に食事をするときの和気藹々とした雰囲気は楽しいものです。
おしゃべりな人が家族の方々の中に一人か二人はいて、その場を和ませてくれる。そんな友人の家でした。
振舞われた食事の皿や椀に、残り物ひとつ残さず食べ終わり、私がは席を立とうとしました。すると、すかさず、
「かめーかめー!(食べなさい!)」
と、その家のお母さんやお婆さんに、おかわりをすすめられました。
うれしく思い、ご厚意を無駄にしないように・・・・と再び席について、すすめられるがまま、盛られてきた椀の中に新たに入った味噌汁やごはんを、これまた全部たいらげました。
「いやーごちそうさまでした。おいしかったです。」
そうお礼を言って、にこにこ笑顔で今度は友人と雑談を始めようとすると、これまた
「ナーヒン、カメー(もっと食べなさい)」
とお母さん。
実はこれ、ここ沖縄ではよくあることで、そんなに珍しいことではありません。
2回どころか3回4回なんて話も聞いたことがあります(稀な例でしょうが)。
高校生だった僕は少々わずらわしく思ったのですが、ゆっくり何回もていねいに断れば、そのお母さんは承知して、そのあともうすすめなくなりました。
これで一件落着です。(笑)
------
沖縄は地上戦を経験した県です。
ときどき祖母や祖父から戦争時代の話を聞かされると、家族を失った悲しみと食糧難のなごりが、これだな、とぼくは解釈してしまいます。
食料がないから、みなで分け合って食べる・・・・・・。
「みな欲しいだろうな。」
「お腹すいているだろうな。」
でもみんなの分を考えて「ごちそうさまです、これでけっこう」と遠慮しようとする・・・・・・
そんな気持ちを察して、
ホストである家人、沖縄のあんまー(お母さん)たちは
少ない食べ物を、若者たちに気前よく強気でふるまおうとする・・・・・。
相手を察して、訪問を満足してもらおうとするあんまーたちの優しさの現れです。
もてなしの邦といわれる所以ですか?
知っている人だれか教えてください。
依然勤めていた職場の同僚で他府県の友人がいたのですが、彼はこれを
「しつこい」
と言いました。
確かに。(妙に納得してしまいました。)まあ、それもわからないでもないです。2度だけでなく3度、4度、満杯のおかわりしてでさえも食べるようにすすめてくるのですから。
ある種の脅迫にも近いかもしれません・・・。(笑)
あんまーたちの「かめーかめー」攻撃に「さらされて」みてください。目の奥に微笑をたたえているのを感じることができたなら、沖縄の心を垣間見たことになるかも。
Top > 人間関係〜交流 > 沖縄のあんまー
スポンサードリンク
« 那覇市〜桜写真 ←旧| 沖縄移住★島専科〜トップ | 新→デイゴ »