●ナイチャーへの偏見
ナイチャー
多くの本土の方々:ナイチャーと会話を繰り返してきた中で
本土復帰直後、沖縄人を、「太平洋戦争」で多くの犠牲をはらい、その後基地の重圧に翻弄される悲劇の民族として語る人々は圧倒的に多かったと記憶してます。
でも、最近は違ってきました。
本国と連動して経済成長の恩恵を受けながらひた走りに駆け抜け、その復興と隆盛を成し遂げた人々、
大自然に囲まれ、平和を愛し、独特な芸能・文化を守り、優しく包容力に富んでいてせかせかしないのどかな人々、
そんな側面から語られることのほうが、最近では多くなってきているような気がしています。
まあ、バブル崩壊後の今は、互いに不況、不況と経済的に四苦八苦している身ですが。こんな境遇も共有する一国民としてまとまりつつあるのを感じるようになったのは、ごくごく最近からでしょう。
結局、
沖縄の人々を見る目、沖縄と接することへの意識が変化してきたということ、あるいは、ナイチャーを見る目、ナイチャーへの誤解が解かれてきたことの現れなのでしょうね。
戦後で世代が移り変わり、今では「本土の人」とか「沖縄の人」とかの選別をしながら付き合う若い世代は少なくなっています。
息子や娘の近場の小学生や中学生の友人関係を見てみても、
特段に
「ヤマトンチュ=ナイチャー」とか、「しまんちゅ=うちなーんちゅ」という意識を持ってつきあっているようには全く見えません。偏見なんて全く見当たらないようにも伺えます。
子どもらがお互い純粋に仲良く付き合っているのを見ているとうらやましくもなります。
けんかするにしても、相手を悪く言うときに「ナイチャーだから」という言い方はしません。
人として、気が合うか合わないか、
友だちとして好きなのか嫌いなのか、
親切なのか、そうでないのか・・・・・・・・・・
といった、普遍的な価値観できちんと相手を見て付き合っているんですね・・・・。
しかし、ぼくらの世代(昭和30年代生)は、そんな子どもらとは隔たりをおいて、微妙ながら相手に対する意識の違いがあります。
戦争の体験を直に聞き、復帰闘争に明け暮れた60年代〜70年代の父母・教師たちの教育を受け、その価値観に触れた経験のあるぼくら。
それが今の沖縄を支えている世代、沖縄社会の全般的な傾向なのです。
だからと言って今の沖縄戦後世代で働き盛りのうちなーんちゅは、偏見でこり固まった人間ばかりではありません。そうでない人間ももちろんいます。
ひとくくりで「沖縄の人間は こうだ!」なんて決め付けた言い方はできません。
でも沖縄へ移住を考える方々には、どちらかと言えばそのような「偏見を抱えたうちなーんちゅ」の心に触れることからはじめることが大切だと思うんです。
「なぜ沖縄の人はああなのか。」
「なぜあの沖縄人は、ナイチャーの私と、うまく付き合えないのか。」
そんな疑問や不快感を抱くあなたに、沖縄人の偏見を理解するヒントとなることを書いてみますね。
ナイチャーへの偏見
----- なぜ一部のウチナーンチュは内地人(ナイチャー)に偏見を持つのか。ぼくの体験をはじめとして、
祖父母、実父母、親戚、友人の親戚その他戦前から戦後を生き抜いてきた近所のおじさん、おばさんたちから聞いた話です。
1.日本軍が戦争で沖縄の民間人を虐待した。本土決戦の前置きの捨石作戦で祖先が犠牲となった。
2.戦中に疎開先で沖縄の人間だということだけで嘲笑の対象になった。
・沖縄の人間は裸足で歩いている野蛮人だ。
・沖縄の人間は日本語を話せない。言葉を知らない。
・沖縄の人間は色黒。
・沖縄の人間は文化が低レベルで未開地の民族である。
・沖縄の「金城」という姓は「きんじょう」と読むのは間違いだ。正しいのは「かねしろ」だ!
3.沖縄のことをあまりに知らない内地の人に愕然とした。
・沖縄の人は米軍占領下にあったから、みんな英語がしゃべれる。
・沖縄は大自然に囲まれた秘境の地である。
・沖縄はどこにあるの?宮崎の沖合いに浮かんでる島なの?
4.人の良さや本音を言わない弱さにつけ込んで言葉巧みに商売を持ちかけ、出資金を持ち逃げしてトンヅラされた。本土に渡ってしまってからは先方は行方知らずで、資金を取り返す解決の糸口がない。借金の返済で苦労したり、現在も生活苦を余儀なくされている人もいる。このパターンで私の知人親戚4世帯が被害に会ってます。
5.言葉が流暢。奇麗事は言うが、身を切ることは結局何もしない。沖縄だけに基地を押し付けている。
6.米軍基地被害についての私の意見に、このような中傷メールを送ってきた人がいた。
「戦争も軍用地の恩恵を受けている者からは、------ここから私の記事内容の抜粋 ------→【太平洋戦争は終結しましたが、今でもこの基地と隣りあわせで生活していかなくてはならないという、県民の試練がまだ続いているということです。沖縄の戦い、つまり沖縄戦、=沖縄の戦争なんです】←------ここまで私の書いた記事内容の抜粋
なんていう記事は、実に無責任な、利己的考え方ですので、撤回したほうがいいですよ。戦後は、他府県に比べて沖縄は大きな恩恵を受けているのです。」
というように基地被害と軍用地恩恵や経済恩恵を沖縄の歴史的時系列で理解していない人がいること。
以上です。
こんなナイチャーへの偏見に凝り固まった様子は、沖縄の古い世代の人々にはごく普通に見受けられます。でも今の若い世代の人々に至ってはだんだんと薄れつつあるようでうれしい事です。
偏見は自分中心に物事を見る心に巣食うもの。
「誰がスタンダードであり、誰がスタンダードでないか」
ということを問題にしたくはありません。
お互いを心底本当に・完全に理解しあえる時代が近づいていると思います。その流れを止めることが無いように「語り合うことから」始めたいものです。
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