●介護問題と沖縄移住
団塊の世代で、沖縄移住を志す人々の話を聞きます。
定年退職などで、老後にゆったりとしたセカンドライフを実現したい、という気持ちの表れではあると思いますが、
このことに関して、ずっと以前から個人的にどうもひっかかるのです。
体が元気なうちはいいのですが、
健康を害し身動きが取れなくなったらどうするのでしょう。
介護が必要な状況になったらどうするのでしょう。
旧来からの人間関係は沖縄に”持ってくること”はできませんし、現地ですぐに地域の人々となじんで近所づきあいができるかどうかも確実な話ではありません。
老後の世話を娘や息子たちに期待することも、可能かどうか。
家族の同意を一斉に取り付け、一族で移住するということも夢物語に近いものがあります。皆がみな沖縄移住を切望するなんてことは、安心して期待できるものでもありません。
そのときのことを考慮に入れながらも、どうして沖縄移住に思いをはせるのか・・・・・・・。
私には、納得しがたく理解できない部分も多々あります。
私の父母は認知症ですが、息子としてできる範囲ではあっても、そのケアに3年間かかわりながら老人介護の難しさを感じています。
周辺の兄弟姉妹との協力体制、親戚や友人知人のアドバイスがあってこそ、公的あるいは民間介護施設の支援を受けてこそはじめて介護生活が成り立っている・・・・・。
この現状を見ても、団塊世代の沖縄移住には若い世代の移住とは違ったさらに数倍ものリスクを覚悟せねばならないのではないかという思いを禁じえません。
団塊世代の沖縄移住の実現には、程遠い道のりを感じてしまいます。
沖縄にも老人福祉施設は存在します。沖縄本島であればいくらでも数を認めることができます。
しかしどの施設も入所待ちの状況があり、介護が必要になったからといって即座に面倒を見てもらうことが保障されるものではありません。順番待ちで待機せざるを得ない厳しい状態なのです。
この問題をどう解決するのか・・・・・・。
思うに
健康で強靭な体を持っている人なら成功できそうですね!
家族との絆が深い人なら成功できそうですね!
現地の人々との新しい交流が楽しみな人なら成功できそうですね!
そしてなによりも
人好きな性格なら成功できそうですね!
希望は捨てないで下さい。でも覚悟は持って下さい。
団塊世代のあなたが実現したい「沖縄移住」とは、それだけ慎重な判断を必要とするものなのですから。